「暮の大掃除」とは言えないまでも

 いつもよりは少し念入りな片付け兼掃除をしました。

 和室の畳を上げたりは勿論しません。固く絞った雑巾で
隅々まで拭き、其の後はキュキュっと乾拭き。
 数ヶ月ぶりです。我が家で一部屋しかないこの和室は
茶室用に作ってあり、炉も切ってあります。
 ところがここ数年、この部屋は、娘一家の寝室と化し、
床の間は孫のおもちゃ置き場になっています。
 たまに仲間とお茶の点前をする時は、急ぎおもちゃは私の
ベットルームへと避難させます。
 夏休みとお正月、年2回の帰国を楽しみにしている彼等にとって、
畳の部屋が一番日本を感ずる場なのだそうです。
 孫が穴をあけた障子も張り替えました。ガラスも磨き上げ、
違い棚は勿論のこと、高い鴨居の埃もふき取りました。
 きれいになった床の間に(おもちゃは一時納戸入りです)
菊と千両を生けました。

 次は私のホビールームの片付けと掃除。
轆轤、製作用道具、持ち込んだ陶土や釉薬など
陶芸の制作室であると同時に
写真、手紙、領収書、などの保管場所、更に私の勉強部屋も
兼ねた多目的な8畳ほどの細長い部屋です。
 内容が内容ですから混雑を極めています。
先ずは領収書の整理、
次はたまった写真を年代別に分類して箱に収めます。
貼ってない写真が3年分ほどありました。
 パソコン上にアルバムを作ると、それで間に合ってしまい、
焼き付けた写真が疎かにされています。
 アルバムに写真を貼る作業は来年に持ち越し。
次に釉薬と土を全て、外のあるべき場所に戻し、
道具を棚に納めました。
少しましになりましたが、
部屋の納戸2つは手付けずに時間切れです。
 日頃から小まめに掃除をしていれば、これほど体力を
消耗しないで済むのにと、毎年繰り返す年末の掃除と後悔です。