新春を寿ぐ

 北の方からは大吹雪の便りですのに、
東京は風もなく、元日に相応しい眩い朝を迎えました。
庭には咲き残ったホトトギス、石竹、孔雀菊が彩を保って、
かすかに春の気配さえ感じさせてくれます。
節分草が淡いピンクの花を付け始めました。

 家族揃ってのいつもよりはゆっくりな朝の祝い膳。
お屠蘇とお雑煮、お重に詰めたお節。
家族の健康と良き日々を祈って祝い酒を酌み交わします。
お正月は新鮮さと華やぎと和みを家の中に運び込んでくれます。

 その後は、いつも通りに年賀状を見て、出し損ねた方に
急いで返礼をします。

 我が家では元旦は家族の日。どなたも招かず、外出もせず、
呑んだり、食べたりが、短い時間に繰り返されて、
メリハリのない、でもとてものどかな一日となりました。

 今、ショーケースの中は、新春を寿ぐ彩りに賑わっています。