松が取れて 碧い空、ピンクの朝焼け

 昨日で松の内が終りました。
日本の行事はメリハリがはっきりしていて、実に爽やかです。
何処のお宅の門口にももう門松は見当たりません。
昨日までスーパーやデパートに並んでいた七草の詰め合わせも
今日はすっかり影を潜めました。
こうして移り行く季節を肌からばかりでなく、
目で知ることが出来ます。
季節を飾りで表す国は多いですけれど、これほど細やかに、
節目、節目をきちんとつけて潔く次へと進む所は珍しいのでは
ないでしょうか。
日本人の潔さ、清潔感を好ましく思うか、
窮屈に思うかはそれぞれでしょうけれど。

 年明けから親族の新年会、友人との昼食会、新春コンサートと
行事が続いて一週間が過ぎ、ホッとして昨夜は良く休みました。
雨戸を繰れば、冷たい風が一気に入り、頭もすっきり。
時間は7時少し前。
朝焼けの空の何ときれいなこと。

裸木の梅の古木と、照り葉が残るヤマボウシの木が
空の向かって枝を広げています。
よく見れば梅ノ小枝には硬い紅の蕾が、ヤマボウシの枝には
照り葉の下から固い芽が顔を出しています。
寒さの続く1月の朝にさえ、微かな春の足音が聴こえます。