大雪が去った後に

 カーテンを開けてみれば、頭を抱えてしまうほどの積雪です。
今回の東京地方の降雪は、予報を遥かにこえて
45年ぶり、積雪27センチとなったそうです。
この雪を何とかせねば外出もままなりません。


 朝食を済ませて7時ごろから息子と一緒に雪かき作業開始。
積もった雪に足を下ろすと膝の上まで埋もれます。
 先が直線のスコップが一つあるものの
大きな雪かきは柄が折れています。
それでも新雪はフカフカで、柄の無い雪かきが充分役に立ちました。
 息子が手際よく車庫の前の雪をかき、側溝沿いに積み上げていきます。
小一時間も体を動かし続けている内に、
車庫前と両隣家との境界までの道が顔を出しました。
家の敷地内は手つかずのまま、取り敢えず一仕事終えて一休み。


 午後からは、石段に3〜40センチ積もっている雪を半分だけ
どかしました。
それだけで、もう腰も膝もガクガクです。
残りは息子に任せて家に入りました。
雪は、見るは好し、
されどまともに向き合えば、まことに手強い相手です。
息子の労をねぎらって、
シフォンケーキを焼き、チョコレートと生クリームを添えました。

労働は気分がすっきりしますけれど、
慣れない身には影響が残りそうです。
                     2月9日記す


 大雪後2日目です。
庭の雪は半分ほどの高さに目減りしましたけれど、
依然としてしっかり木々の根を覆っています。


 道の真ん中は殆ど雪が消え、
そこを歩くのには何の支障も無くなりました。
でも宅急便のお兄さんや、クリーニング屋のおねえさんに聞くと、
まだ走れない道が沢山ある、日の当たるところはシャーベット状、
日陰は凍って、どちらも滑るという情報です。
やっぱり今日は外出は止めて、手をこまねいていた事々を
さっさと片付けようと思いました。


 珍しく自分のためにちょっと時間のかかるランチを作り、

午後は、着物の手入れなど致します。
半襟を掛けたり、江戸小紋の着物にアイロンをかけたりと。
4日後のお茶の会の準備です。
錆びついた頭に、紹鴎棚の点前を呼び戻すべく、
テキストで復習も必須です。

 
 母が旅立ってしまってからの怠けぶりは、我乍ら呆れるばかり。
いい加減に冬眠から目覚めて、
心にも頭にも体にも活力を注入していかねば、
母に笑われてしまいそうです。