水無月のお茶を楽しむ会

 長雨が9日も続いた後
昨日は、急に真夏のような太陽が顔を見せました。
天気予報の最高気温は30℃、
でも午後は天候が激変して雷雨になる可能性大と
甚だうれしくない予報です。
久しぶりの和服で過ごす茶会に、暑さと雨は大敵。
会が果てるまで、お天気が持つことを祈る思いでした。


 茶会をする母の茶室には8時過ぎ到着。
既に着物姿の義妹が、茶室をすっかり整えて、待っていてくれました。
私も大急ぎで着物に着替えます。暑い!


 花を生け、お茶を入れて、
菓子を盛りつけ、

準備万端整ったのは9時半、ほっと一息入れます。 

 今日の掛け軸は、
鮎の解禁が始まったのにちなんで鵜飼、

鮎籠の花入れには、紫陽花、河原撫子、蛍袋など
7種の季節の花が入りました。

義妹丹精の茶庭からの贈りものです。

棚は、雨の季節に合わせて水指棚

水指は逆さ瓢に海底の様を描いたもの

茶入は薬器型、絵付けは扇面に山藤といった取り合わせ。

水無月の茶室の景色が整いました。。


 十時ちょうどに社中のTさんが、 
かっての母のお弟子さんを伴って一番乗り、 
30年前に母の許に通われた由、
年数を越えて、多くの方達から慕われ続ける母の人柄を思います。

 みなさんが揃うと、 
いつものように薄茶点前濃茶点前、夫々お好みに合わせて
お点前の披露をして頂きます。
稽古中の方も、時に会話に加わりながらの和やかさですけれど、、
もし母がその場に居合わせれば、
「お点前中は手許に集中してください」と
やんわり言ったかもしれません。
どなたの表情も穏やか、用意したお菓子も好評でした。

 
 空は暗くなってきたものの、会が果てるまで雨は留まって、
帰路に着くみなさんの足は軽やかでした。
賑やかな声が、次第に遠ざかって行ったのは、午後4時半のことです。