霜月入り

 まばゆいほどの陽ざしが窓から差し込んでいます。
秋たけなわ、11月になりました。
10月はカレンダーに隙間が無いほどに目まぐるしく過ぎて、
書くこと山積なのにブログは空っぽ、神無月の記事は一件だけ、
忙しさは口実に過ぎないのですけれど。


 昨日のHalloween 巷は大変な人出、交通整理に大わらわの

警察官の方々の奮闘ぶりが報じられていました。
楽しく過ごすことは大いに結構、
でも自分の使ったコスチュームや食べ歩いた後の残飯を
ごみとして放置するというのは、許せぬ行為と、
折角の好日に朝から憤慨しています。
だいたいハロウイーンは、大人が仮装して、
大騒ぎするのが目的のお祭りではありませんよね。
他国から持ち込んだ行事の上面だけ真似て、
まわりに迷惑かけながら楽しむなんて、
本当の楽しみ方を知らない人のすることです。


かって住んでいた、そして今も娘家族の住むボストンでの
様子をお伝えします。
元々Celtic(ケルト民族)の宗教行事に端を発しているこの祭り、
アイルランドスコットランドからの移民の多いアメリ東海岸では
特に浸透しています。
今では仮装して楽しむお祭りになっていますけれど、
学校でのパレードには、武器を持ってはいけない、
顔を隠してはいけないと厳しいきまりがあります。

夕暮れ時から始まる子供たちの家々への訪問時には
特に服装の規制はありませんけれど、ごみを捨てたり、
大声を発したりは勿論ご法度、
門口までは親が送っていきます。
こうした経験をしていますから、大人になっても自ずと
節度は身に着いているということなのかもしれませんね。

娘の息子Noahは今年は忍者になりました。
覆面も付けず、刀も持たない彼の忍者は、
パレードで迫力が無かったそうですけれど、
彼の写真は笑顔がいっぱいでした。
夜出かける前、Skypeで見た彼の扮装は、手甲脚絆に、
短い刀、覆面姿、すっかり伊賀忍者になり切って、
態度までキビキビとしておりました。
その後の仕儀についてはまだ聞いていませんけれど。
人真似でも何でも楽しむのは各自の自由、
唯し大人としての品格、節度は守ってほしいと、
日本人としての切なる思いです。