台風一過

8月も今日で終わり、暑い暑いと言いながらも
過ぎてみれば夏への名残りもそこはかとなくある渡しの季節です。


関東地方に台風が、しばしばやって来た八月でもありました。
23日には台風九号がやって来て、
本州で大暴れした後太平洋に出て、
その後,北海道に再上陸、
大きな水の被害を遺して熱帯性低気圧に姿を変えました。


続いてやって来たのが迷走台風十号、
八丈島近海で誕生して南西へ進み、南大東島付近でUターンして
東北地方を狙い撃ちという珍しいタイプでした。
東北、北海道の一部では、一日で一か月分の雨が降るという
経験のない大雨のために、河川が急増水して氾濫し、
未曾有の被害が出る結果になりました。
押し寄せる水に逃げ場を失って犠牲になった方々の多くが
高齢者でいらしたとニュースで知り、やりきれない思いが募ります。


今朝の関東地方は台風一過、
何事もなかったような碧空が広がって、秋の近さを思わせる
清々しさ、昨日までのじめじめした鬱陶しさは、すっかり影を
潜めておりました。



でも強い陽ざしは容赦なく気温を押し上げて、正午の気温は、
また真夏日です。
用事で出かけて3時間駐車した車の中は、強い陽ざしで熱せられ
やけどをしそうな高温になっていて
暫く風を通してから恐る恐る車中の人となりました。
用事をすっかり済ませて戻れば、庭の陽ざしは大分西に傾いていて、
日陰の庭は涼やか、ほっと心が和みました。


遅い昼食を済ませて、カメラ片手に庭に出れば、
夕風にすすきが靡いてもう秋の気配が漂っていますけれど、

すぐ傍にノウゼンカズラが鮮やかなオレンジの華やぎも遺していて、

夏の名残りと秋の兆しが混在しているのです。


季節の綱引きが今しばらく続いた後に、
秋に軍配が揚がるのは、あと半月位先でしょうか?