ソメイヨシノに出会えた日

冷たい雨が降り続いた後、昨日は明るい日差しが訪れました。
とはいっても風の中には、まだちょっとかすかに冬の気配も残ります。

弟夫妻と世田谷に住む叔母(母の妹)を見舞う約束が以前からありました。
世田谷は桜と名の付く地名が多く、さくらに会える期待もありました。


弟たちが11時前に迎えに来てくれて、
予約してあったお菓子を蛸八さんでピック、
なじみの花屋さんで、春の花かごを用意して、次は腹ごしらえ。
春のお膳を楽しみに、たまに顔を出す和食屋さんへ。
彩きれいなランチを楽しんで、



一路世田谷へと向かいます。
道中の桜はまだまだ蕾が固く、花はほんのちらほら、
今年は春が本当に晩生、でも長く花が楽しめそうな予感です。


花の広がりを初めて見たのは、
叔母の家の前を流れる蛇崩川の畔でした。
ほとんど白に近いソメイヨシノが7部咲きの木が一本だけありました。




具合が気がかりだった上の叔母はもう90歳、
病身なのにとても優しく穏やか、笑顔を絶やさず話をしてくれました。
心の寛やか人は、置かれた状況、体調、環境を超えて、
こんなにもおおらかに、まろやかに生きられるのだと、
感動しながら見惚れておりました。
帰り際の叔母の手の柔らかく、温かかったこと、
間を置かずまた訪問しようと、弟たちと約したことでした。


この前日は日差しはあっても風の冷たい日でしたけれど、
川辺に春が来ていると、聞いていましたから、
買い物の続きにちょっと岸辺を歩きました。

色の濃い桜は河津桜でしょうか?ヒヨドリが群れて、


水辺には水鳥たちが、のんびりと陽ざしを楽しんでおりました。


三寒四温は春に向かう徴、それなのにその都度弱音を吐く私。
でも自然に生きる者たちは、細かいことなど意に介せず、
ゆったりを過ごしておりました。
いくつになっても、学ぶこと限り無しです。