如月は長くて短い月

寒い寒いと思いながら過ぎて来たように感じるこの一ヵ月、
でも振り返ってみればいろいろなことがありました。
一月は何やらよそ行きの月、はじめてのことが多くて
非日常の日々だったような気がします。
それに引き換え二月は少し落ち着いて自分を取り戻したような、
日常が戻ってきたと思える月でした。
月4回の茶室の設え、さて今週はと考えるのは楽しみでもあり、
時に苦しみでもあり、母を頼れぬ心もとなさを感ずる日々でした。
母のいる間に、もっと真正面からお茶を学んでおくべきだったとの思いは
永久にぬぐい切れないでしょう。
今一人で調べ、得心の行くことも沢山あります。
そして、それはそれで自分の実になっていると感じてはいます。
受け身では物は身に尽きませんものね。
そうした日々の中で感ずることは、やっぱり母はすごい人だった
との思いです。心から誇らしく思っています。


さて2月の一週目2月2日(金)の茶室の設えから。

茶器と茶碗

点前

茶菓子

和服を着て支度に奔走するのはなかなか重労働、
でも気持はしゃっきりします。


2月9日は赤楽尽くしの設え、器は全て自分で作ったものです。



2月14日はValentine's Day
こんなお菓子でお茶の会もしました。


2月16日は木屋町棚を使って


2月23日は棚なしで萩茶碗を使っての濃茶点前


こうしてお茶に明けてお茶に暮れたような一ヵ月でしたけれど、
気持も時間も充実して過ごせた良い日々でした。

2月の終わりになって庭の老梅が可愛い花をつけました。

少し早めにお雛様も出して、部屋も気持も華やいでいます。

外では早咲きの桜が見頃を迎え

待ちあぐねた良い季節が始まろうとしています。