久しぶりの茶室に座してしみじみ思う。 「この雰囲気が大好き」と。 しんしんと湯の滾る音に耳を傾けながら、 白いものが降りしきる庭を眺める。 掌に包んだ茶碗の何と温かいこと。 母がさりげなく生けこんだ床の寒椿の濃い紅が 一点の華やぎを見せている。 …
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