2017-01-01から1年間の記事一覧

師走の日々は駆け足の日々

師走と言えばいつでも気忙しい思いで明け暮れしますけれど、 今年はそれが例年をはるかに上回って、いろいろな事柄を なおざりにしたまま、突っ走った一ヵ月だったように思います。 瑠の歳時記を訪う物理的な時間というより精神的なゆとりが持てぬまま 今日…

小春日和

朝夕とても冷え込んで、楓の色着きが促されています。でも昼の陽ざしの穏やかなこと、庭に出れば日ごとに進む楓に 寄り添うように、一重の山茶花が可憐な花をみせています。 赤い実を楽しむ鳥たちの声も長閑です。 本当に厳しい寒さと忙しさががやってくる前…

炉開き

季節が速足で進んでいます。 楓の枝先に紅がチラチラと見え始め、 気が付けば、はなみずきは裸木になっています。 一日庭に出なければ、咲いていた花が姿を消し、 山茶花が咲き始め、 柊にも、もう白い花が咲いていたりします。 冬が至る所に顔を出している…

秋日和が続いて

5時、タイマーのベルに起こされた時は正面の小窓はまだ真っ暗、 徐々に白んでくる5時20分、ようやくベットから抜け出して 階下の床暖房を入れます。 少し眠気の覚めてきた頃からヨガ、ストレッチ、スクワット、 6時になると息子が起きてきます。 これが毎日…

台風一過

大型で非常に強い勢力を持ったと表現された台風21号 10日余りも日本に影響を及ぼし続けた挙句に日本列島をほぼ縦断して 日本海の彼方に去りました。 東京は23日の9時過ぎにはまばゆい光が戻り、何事も無かったように 碧い空が広がったのでした。 川に流され…

秋霖の日々に夏の恋しく

重い空、降り続く細雨、碧い空を恋うる思いが募ります。 暮の茶室の引っ越し(母の茶室から私の茶室へ)の準備は 山ほどあるのに 心も体も動いてくれません。 庭を眺めれば、秋明菊がうな垂れて、 ホトトギスが涙をいっぱい湛えています。 でも雨の日の紅薔…

もう神無月

時の流れに追いつかず、 月日はあっという間に飛んで行ってしまいます。 「瑠の歳時記」を繰ってみれば、前回ここを訪れたのは7月半ば、 呆れたり慌てたりしています。 怠けた分の月日も少し遡って記して行かねばと思いつつ、 用事にかまけて、筆が少しも進…

文月も半ばを過ぎて

梅雨はどこをさ迷っているのか、東京には雨らしい雨もないままに、 7月も半ばすぎとなりました。 連日真夏日、猛暑日が繰り返されて、草木も人々も元気がありません。 でも今朝のこと水撒きとゴミ捨てを兼ねて外に出ましたら、 意外に風が涼しくてほっとしま…

ボストンは夏に早変わり

瑞々しい緑が大地を覆っていた期間はあっという間に過ぎて、今はもう夏を思わせる、深い緑の季節になりました。 このところ連日華氏90度以上30℃前後のお暑い日々です。 娘の長男Noahが10歳になりました。 小学生の間は親が誕生会を準備して、子供の友人を招…

若みどりまばゆいボストンから

先月27日にボストンへやって来ました。 成田から13時間、時差13時間のこの地は、ちょうど日本の裏側、しばらく時差に悩まされましたけれど、ほぼ一週間たってようやくしゃんとしたところです。 着いた翌日28日には、近くの観光地Cape Codに出かけました。 当…

皐月の日々に

5月の初めには、ポヤポヤと芽吹き始めたばかりだった木の芽が 勢いよく広がって、2週間の間に淡みどりが深緑にと変わっていきました。 渡しの季節、 春は影を潜めて、庭はもうすっかり夏の雰囲気になりました。 5月の茶室は冬の炉点前から夏の風炉点前へと模…

初夏の気配が漂い始めて

気が付けば今日は22日、四月も残り少なです。 季節があまり大きく動くので、木々や花々の変化に気を取られて、 やることもせずに外ばかりに気を取られていたような気がします。 今日は曇り、気温も平年並みとか、午後から雨のようです。 気温が当たり前にな…

ソメイヨシノに出会えた日

冷たい雨が降り続いた後、昨日は明るい日差しが訪れました。 とはいっても風の中には、まだちょっとかすかに冬の気配も残ります。弟夫妻と世田谷に住む叔母(母の妹)を見舞う約束が以前からありました。 世田谷は桜と名の付く地名が多く、さくらに会える期…

ためらいの春

桜が開きかけて、戸惑っています。 最高気温が20度近くなったのは3日前、その翌日は冬戻りと 天候が大揺れして、寒空に開花した靖国神社の観察桜もしまった、 早まったと、思っているかもしれません。 季節は気まぐれ、大きなマフラーや厚いコートが 出たり…

桃の節句も過ぎて

今年も怠けて、飾ったのは内裏雛だけ。 それでもやっぱりお雛様がそこに居れば、心も辺りの雰囲気も和みます。 幼い頃から馴染んだ雛人形を手にして、その古い匂いに接すれは、 心はあっという間に昔へと戻っていきます。 テキパキと雛壇を組み立てていくセ…

冬晴れの日々に

季節が冬を越えて春側に移ったのが実感されるような陽ざしの日が 続きます。 ぱらりと小雨が降った日も濡れるほどには無く、ほんの湿り、 それでも空気が少し落ち着いてほっとする思いはありました。 世の中今やチョコレートの話題に溢れています。 それとト…

春立つ日に

昨日は節分、今日が立春 暦通りに春の近づく気配が伝わる暖かく穏やかなお日和、 心も体もゆるゆるとします。 今日は次男の誕生日、 彼が生まれた日は、朝から雪が降っていました。 上に長男がいて、早産の気配がありましたから 一歳半の子を私の母に預けて…

二月入り

先月末から上天気が続いて、 俄かに春を身近に感ずるようになりました。 とは言っても暦の上では冬真っ只中、 まだまだ油断はなりませんけれど。 それにしても陽ざしが眩い、 心なしか小鳥の囀りも賑わいを増しているようです。 ずーっと心塞いで過ごしてい…

やさしき友は、冬空の彼方へ

空は明るく、吹く風に厳しさはありません。 春の兆しが見え始めて、心が浮き立つ季節のはずです。 でも私の心はずしりと重く、何を見ても、何をしていても 楽しみません。 北から大吹雪のたよりがあって、東京も肩すぼめるような 底冷えのする1月26日の夜、…

初釜が終わって

一月も余すところ数日となりました。 北海道、日本海側の北から西まで雪に見舞われる一方で、 太平洋側はカラカラ天気です。 20日金曜には関東地方平野部にも雪の予報が出ましたけれど、 実際は雪も来ず、パラパラと小雨が降った程度、 初釜をその日に決めて…

小正月に

この冬一番の冷え込みと言われる日が今日で四日、毎日記録更新です。 日本海側は北から西まで雪、ゆき、ユキ。 東京は雪は降らないものの、朝は零度を下回る冷たさです。 昨日は小正月でした。 楽しみにしていた友人との昼食とコンサートの予定も、 余りの寒…

七草粥と鏡開き

年明けからもう2週間近く、一日が駆け足て通り過ぎて行きます。 東京は気温は平年並みに10度を割ってはいますけれど、 陽ざしは明るく春の息吹が感じられるようになりました。 一方で北海道、東北は今年一番の大寒波に見舞われています。 一日で二メートルも…

碧一色の空が続いて

年末からずーっとお天気続き、 昨日今日は朝の気温が2,3度と冷え込みましたけれど、 陽ざしは衰えることなく降り注いで、終日明るさが保たれました。 もっとも今日は風が強くて、 更地になった隣家に敷き詰められたブルーシートが、風にあおられて バサバサ…

2017年の三が日

あけましておめでとうございます。 平成になってもう30年になんなんとしています。 年齢を重ねることの重さ、祖父母、両親、舅姑が語っていた事々の 意味を、頭ではなく心と体が徐々に感ずるようになってきています。 それは重く物々しい心もちではなく、 む…