Strawberry Moon

【 Strawberry Moon ]  

昨夜は満月でしたね。梅雨の晴れ間の夜空に煌々と輝く満月を見ることが出来ました。Strawberry Moonの名付け親はネイティヴ・アメリカンの由、野イチゴの収穫時期の目安にしていたそうです。今、日本のイチゴはハウス育ち、最盛期はクリスマスのようですからこの名前は今や独り歩きをしているのですね。苺色の月が出るのかと期待しましたけれど、色はいつもの月でした。でもその明るさや完全な球形は、やっぱり見る者に感動を齎しますね。

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続きに今月の出来事をいくつか記します。

 

【6月の墓参】
いつも月半ばに予定しているお墓参りに出かけたのは6月16日(日)父の日でした。
父に出さぬ手紙を書き続けていましたけれど、昨年13回忌を済ませ、今年からはカードを書かないことに決めました。墓前で思い出すのは、幼い頃父と散歩した清水の田園風景、田を区切る土手がつるつるの土で台形に形作られている理由を尋ねた時「直ぐ訊かずにまず自分で考えてご覧なさい」と言われたこと。小学校二年生の時です。一瞬突き放されたような寂しさを感じましたけれど、見上げた父の目がやさしくて、何か伝わるものがありました。あれが父の教育方針だったのでしょう。考えることの大切さを肝に銘じた瞬間でした。父も母も彼岸に赴いて久しいですけれど、今でも両親から守られている感覚はいつも私の中にあります。

墓地は人影なく静まり、碧深い空に純白の雲が流れておりました。

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【6月の茶室から】

梅雨に入ったのは6月7日、丁度茶稽古の日でした。
水無月の茶室は設えが難しいと感じます。梅雨寒の日も夏日の日もあり、気温の上下が大きいからです。掛け軸は時期の鵜飼の様子、「涼風」の文字に鵜飼の篝火、夏の風情です。花は南天の花やアジサイなど、菓子はテッセンやアジサイ、こちらは梅雨の花といった具合に季節が交じりあっています。迷いの季節といえましょう。

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