雨のイースター・サンデー

 春が足踏みしています。
ここ数日、2月のような気温が続いて、咲き急いだ桜も戸惑い気味、
季節の悪戯は、いつも人の思惑を越えています。
今日はキリストの降誕祭イースター
花壇の中でバーニーが濡れています。

 
 とは言っても花の季節、庭に出れば次々に新しい顔に出会えます。
新顔の一は、紅朴伴、
この唐子咲きの椿は植えてから5年経って咲きました。

宿根草の花壇は、
まだ芽が出始めたばかりのものが多くて寂しいのですけれど、
玄関まわりの花壇は勢いを増して盛んです。


暮れかかる頃からの楽しみは、ライトアップした灯の中に浮かぶ海棠。

花の季節は朝に昼に夕に心楽しい場面を見せてくれます。


 今日は思い立って、茶道具の整理をしました。
母が元気でお茶をやっていた一年前までは
私の茶道具もしばしば出番があって、有効活用ができました。
舅、姑、夫からプレゼントの茶碗はいつも社中の皆さんに可愛がられて、
良い味わいを出し始めていたのです。
それが夏以降母の茶室が閉じたままになり、
お弟子さんの出入りが無くなって
私の茶道具も出番が無くなりました。
気が抜けた分、棚の道具たちも突っ込まれたままの放置状態、
久しぶりに水屋の棚を眺めて申し訳ないような気分になりました。
そこで、せっせと茶道具を畳に広げ、

リストを作りながらの整理を始めましたが、
茶わん、水指、掛け軸の半分ほどの整理が終わったところで
もう時間切れ、気持切れ。
まだまだ蓋置、香合、花入、茶器、茶入と続きます。
さていつになったら終わりますことやら。


 数えきれないほどの茶道具を上手に管理して、
いつもいつもすっきりと季節の匂い立つ茶室を準備していた母の
凄さを今更ながらに感じます。