梅雨の晴れ間に

 朝はしとしと雨が残っていましたけれど、
8時ころには梅雨を忘れたような碧空が広がって、気温も夏日になりました。
紫陽花の茶碗に氷水で冷水点、紫陽花の練切との相性は言うこと無しです。


 あっという間に一週間、十日と時間が束になって飛んでいくようです。
もう一週間するとNoahがボストンからやって来ます。
「もう二週間すると会えるわね」と数日前にSkypeで言うと、
「ううん、一週間と六日だよ」と訂正されました。
指折り数え、カレンダーの日付を消していくNoahに、アバウトな数字は通用しません。
彼らが来る前に片付けておかなけらばならない事ごとがいろいろ、
これからの一週間は予定は入れずに開けてあります。買い物と美容院を除いて。


 先日のお茶の会に間に合わせようと作り始めた紫陽花の茶碗がなかなか思うにまかせず、
当日の朝に窯出しして、未だ温かいうちに荷物に入れるという泥縄を演じました。
でも皆さんは、季節の茶碗とて、喜んで使って下さいましたから、


作り手冥利に尽きるというものです。


 水無月の茶室は、このような設えとなりました。
茶室

掛け軸:涼風」鵜飼の様子、

花入:鮎籠、花:夏草七種(弟夫妻の丹精の花々です)

棚:木屋町棚(引き出しの中に川太郎棗)

和菓子:紫陽花、草餅


お休みの方が多く、少人数でしたけれど、それだけに日頃できない手の込んだ点前の
練習をして頂けて、良かったと思います。
稽古の後は、いつも弟がおいしい昼食を用意してくれます。

それが楽しみで、頑張っているところもあるような気がします。


 一昨日は高校時代から絶えることなく交友が続いている高校時代からの
親しい友人4人で昼食会を持ちました。
私の大好きな横浜うかい亭を会場に、


中央林間での待ち合わせ、
11時半に会ってから5時半まで延々6時間もおしゃべりに過ごしたことになります。
うかい亭のお昼のおいしかったこと、メニューは
前菜(ホッキのカルパッチョ)、

ジャガイモの冷製ポタージュ、京茄子の焼き物、サーロインステーキ
ガーリックライスと岩ノリの味噌汁、香の物

 そして、場所を変えてのデザート。



友人の一人Mさんはマラソンの記録保持者、この春の東京マラソンでも年齢別の優勝者でした。
その友人が今月26日の北海道サロマ湖一周100Kマラソンに出場することにしたのだそうです。
この日はその激励会の意味もありました。
一日おきくらいに4,50キロ走り込んでいるそうです。NHKがその彼女の走りを
追いかけて、当日はカメラマンがカメラ片手に走りながら彼女を撮り続けるとか、スター扱いです。
それを楽しんでいるらしいMさんを皆で応援しています。


 紫陽花の花が盛りです。我が家の庭にも何種類かが元気に咲いています。


でもアマガエルもカタツムリも見なくなってから久しいのは淋しいことです。
いろいろな事が気付かぬうちに無くなっていたり、変化していて、
ふとそれに気付いて、喪失感に襲われます。
こうして知らず知らずの内に、人も風景も習慣も昔とは違ったものに
なっていくのですね。
物を捨てられない私の周辺には、もう使えないあれこれが
そのまま置いてあって、自分の身動きを重いものにしています。