初釜が終わって

一月も余すところ数日となりました。
北海道、日本海側の北から西まで雪に見舞われる一方で、
太平洋側はカラカラ天気です。
20日金曜には関東地方平野部にも雪の予報が出ましたけれど、
実際は雪も来ず、パラパラと小雨が降った程度、
初釜をその日に決めていた身にはこの上なくありがたいことでは
ありました。


茶室の準備万端は義妹が準備してくれました。

床花は、大きな花瓶に福を呼ぶ正月花を盛り込み

掛け軸は夫の生家から譲り受けた縁起ものを掛けました。


初釜の開始は11時、
10時には炉に熾した火種をたっぷりと入れ、
お客様を待ちます。
気掛かりな空模様な何とか保っていて、全員が時間通りに揃いました。
社中の皆さんに新年の挨拶と歓迎の言葉をお伝えして
炭出前に入ります。


初火が炉に入ったところで本来ですと
懐石になりますが、
母が旅立った後は、私と義妹とはそれを省略させて頂き、
お弁当に
手作りのお吸い物だけ添えて、お凌ぎと致します。

最後に濃茶用の菓子を取りまわして頂き、


一旦席を立ちます。


小休止の後お席入り、
当日の床の間、棚、炉の様子などのご覧いただき
夫々の自席に着きます。
本来はおもてなしの嶋台重ねの濃茶点前は席主がするものですが、
稽古を兼ねて、生徒さんに順番で練習をして頂きます。

そしてその後は薄茶の稽古、


5時間ほどの茶会の間天候は保ってくれました。


初釜が無事済めば、
後の会の穏やかさが約束されたような心地して
安堵の思いが宿ります。

会の運営の清算を済ませ、
弟たちに大荷物と共に家まで送ってもらう頃には
日も落ちて、穏やかな宵闇が迫っておりました。
今夜はぐっすり眠れそうです。