炉開きに向けて

 今日も雨。少し寒ささえ覚えます。溜まった仕事を済ませて、ホッと一息。これから夕方までの3時間ほどは土いじりに使えます。お茶の世界は来月が冬入り、炉開きです。風炉から炉へと替るのに合わせて道具もすっかり入れ替えます。花入も籠から陶磁器になりますから、茶室の花入でも作ろうかと思っています。
 母は備前か伊賀の素朴で、旅枕や砧のように姿のすっきりした花入が好みです。自己主張しない器は、野にあるごとくさりげなく生ける花を引き立てるのだそうです。焼き〆備前の茶色の肌に、庭の石蕗の黄色が映りそうに思えて、テーマが決りました。母の茶室の炉開きは11月13日。間に合うと良いのですけれど。