Halloween

 最近は日本でもオレンジかぼちゃのオーナメントをあちこちで目にするようになりました。9月初旬に北米東海岸の田舎街に住む娘を訪ねました時には、そこはもうすっかり秋の気配、farmはオレンジ一色に彩られていました。娘が2歳になる息子のハロウィーン・デヴューにと用意したのは黒と黄色の縞模様に大きな羽のついた「bumble・bee」のコスチュームです。Bumble・beeって日本語ではマルハナバチとなっていますが、お尻のとっても大きなミツバチのことだそうで、子供達に人気があるハロウィーン・コスチュームの一つとか。娘は女王蜂にでもなって「bee」を連れ歩くつもりなのでしょう。娘の住まいは隣家が林の中に埋もれて見えないような郊外の住宅地。街灯もない真っ暗闇の中を歩いて次の家に行き着くのは容易なことではありません。お菓子を求めて家々を廻る子供お化け達には、車の中で待つ親お化け達がついているに違いありません。娘から聞いた話ですが、去年のハロウィーンの朝、自分の通う学校の教授室の前を通りかかると、中でドラキュラーや魔女達が大真面目に会議をしているのが見えたそうです。大人も一緒になって本気でイヴェントを楽しむ、そんな風潮をちょっと羨ましく思うときがあります。
 Halloweenは元々ケルト民族の宗教行事だったと聞いています。万聖節の前夜(hallows eve)、聖者たちが出てくる前に闇に蠢く者たちがドンちゃん騒ぎをするのだとか。ジャック・オー・ランタン(例のかぼちゃに目、鼻、口を付けたローソク立て)はやはり闇の住人だったジャックが闇を彷徨うために作った提灯だそうです。
   
 今月の我が家の玄関では、こんなもの達がお客様を迎えています。