雨にけむる早春の京都

 寒が戻って東京は最高気温が7℃という3月23日に
京都に出かけました。
 京都もやはり雨。チェックインを済ませた3時過ぎから
日暮れまで、タクシーで桜巡りをしました。
白川沿いの枝垂れ桜が満開でした。
桜の背景には粋な茶店が並び、人もまばらな川沿いには、
しっとりとした京が雨に滲んでいました。


 哲学の道沿いから南禅寺に向かえば、
広い民家の生垣越しにもはんなりと桜色が広がっていました。


 ホテルへの帰り道に立ち寄った真如堂(真正極楽寺)。
境内に人影はさらに無く、5分咲きの桜が雫を湛えて見事でした。


2泊3日の旅は雨に明け、雨に暮れる日々でしたけれど、
それは京の町につかの間の静けさを齎してくれていました。
心の中は淡い緑とほんのりとした桜色に染め上げられています。