秋晴れの日のお茶の会

 寒からず、暑からずの心地良い秋の一日、
母の茶室は和やかでした。

ご覧のように、今まで点前畳の左側に据えられてあった
風炉釜が、少し客寄りの畳中央に置かれています。
中置と言います。
そろそろ火の気が恋しくなる季節、お客さまに温もりを
との配慮からです。
掛け軸は菊、


花は秋海棠、萩(紅白)、撫子、水引草、茗荷の実などなど
秋の花9種類。

あいにくお休みの方が多かったのは
行事の多い時節柄、それに季節の変わり目が原因のようです。
お子さんのご結婚、お孫ちゃんの運動会、
自治会の行事などイヴェント休みの方。
風邪、働き過ぎのぎっくり腰、おかあさまのお病気と
季節と関るお病気の方。
結果4名のお茶の会でしたが、
ゆっくりとお点前して、ゆっくりとお茶を味わって
心みちた3時間を過ごしました。

お茶の良さの一つに、一客、一亭から始まり、
何人であっても良い時間を共有できる
お集まりということがあると思います。
今月で風炉の季節(夏点前の季節)も終わりです。
来月は炉開き、お茶のお正月に当ります。

心新たに稽古に励みたいと思います。