年明け初の展覧会

 昨年は冬も咲き続けてくれたベコニアが
今朝すっかり凍みて色変わりしていました。
寒さに強く改良されたはずのガーデンシクラメンでさえ
力尽きて横たわっています。
寒さと水不足が例年に無く厳しくて、
花壇らしい色彩を保つのが難しくなってきました。


それでもいくらか気温の緩んだ今日、
暮以来遠ざかっていた展覧会に友人と出かけました。
三菱一号館美術館での
カンディンスキー青騎士展」です。
名前はよく知っていますけれど、
実物に触れることのなかったカンディンスキー
目の当たりにしてみれば、その色彩の強烈さに
圧倒される思いです。
目で見、心で感じたものを
強く、激しい色彩で画面に叩きつけている、
そんな印象を受けました。
心に揺さぶりをかけられたようで
少し疲れを感じたくらいです。

ミッドタウンに場所を移して、
アメリカンスタイルの昼食で
空腹と疲れを癒しました。

その後は、
サントリー美術館の「マイセン磁器展へ」。
こちらは何の戸惑いも無く、心にすんなりと添いました。
華麗で繊細、手の届かない高価な存在のようでありながら
心を落ち着かせる生活の匂いがあるからでしょうか。
日本との浅からぬ縁のゆえでしょうか。

磁土は陶土以上に気難しくて、手強い相手なのですけれど
憧れ続けている素材です。
眺めて、見惚れて、ますます夢が膨らんだマイセン展でした。
すっかり日が落ちた六本木の街は、
気温が和らいで、
風がとてもやさしくなっておりました。