秋のやきもの展

 心待ちにしていた
ニューイングランドの風Ⅷ 2011」
「高鶴 元展」が、今日初日を迎えました。
友人と落ち合い、早目の昼食の後、会場に赴きました。
 広い会場いっぱいに、
今年も鮮やかな色彩の花入れ、水指、茶碗、
置物、オブジェ、飾り皿、マグカップなどが並んでいます。
会場の隅で、先生の奥様が
壁に掛ける花入に次々と活けこみを
していらっしゃるところでした。
鮮やかな器に負けないくらい艶やかな花を活け、
喧嘩もせず、どちらが引くでもなく
双方がちゃんと生かされている
そのセンスと技量は見惚れるばかりです。
活け終った器を先生が大事そうに抱えて、
置き場所が用意されるのを
じっと待っていらっしゃる姿も微笑ましい。
お二人の二人三脚の見事さを羨む私に
「僕は家内の掌で踊っている孫悟空みたいなものですよ」
と楽しそうにおっしゃる先生。
先生の精力的なご活躍の源が何処かが自然と伝わる
お二人のご様子でした。


 昨年から加わった深い碧に細かい2色の点描が散る
器(:大、中、小の花入、オブジェ、茶碗)は
引き込まれそうなほどに深みを増して魅惑的でした。
赤やオレンジ、黄色の器の数は少し減り、茶や黒の器の中に
大胆でエネルギッシュなお作が多いと思いました。
 2年前に頂いて愛用しているピンクのマグカップ
同じ位のサイズのブルーがようやく手に入りました。

朝食を共にする次男用にです。
そして魅せられて止まない碧の花入を母用に。


 母が茶花を活けこんだ碧の花入の写真を
必ずお送りすると先生ご夫妻に約束をして、
華やかであたたかい会場を辞しました。
 楽しみも一入の霜月の茶会です。