大つごもり

 今朝は4時半にベッドを出ました。
昨日午後にやって来た長男は、もう既に起きています。
朝食のあと7時から今日の予定を開始しました。
長男は、昨夕までに終わり切らなかった外階段の水洗いから、
そして次男と私は料理に取り掛かりました。
先ずは揚げものから。
フグ、エビのから揚げ、小魚と海老の寄せ揚げ、豆腐団子揚げ、
茄子の揚げ出し、鯵、鯖の南蛮漬け、
あまりお節らしくありませんけれど、
これは我が家のお正月の定番です。
次男の手際の良さに、料理が面白いように仕上がって行きます。


 外で働く息子から声がかかって、外階段の様子を見に行きました。
高圧で水を噴射する洗浄機の威力は絶大で、
階段もブロック塀も見違えるほどきれいに仕上がっていました。


 午後の料理は長男の出番です。
舌のセンス抜群の彼にお煮しめ、酢のもの、数の子、鰤とフグの漬け込み、
すべての味付けを任せて、私は野菜の下ごしらえや食器の準備など、
もっぱら裏方に廻ります。
丁寧に鰹節を削り、薄味の一番だしで漬け込む数の子などは
ちょっと他では味わえない逸品です。


 両親の出身地信州での「お年取」には
元旦とは異なる特別メニューを用意する習わしがあるようです。
子供の頃、大晦日の夕食は元旦の朝食と同じくらい楽しみなものでした。
殊に母が作ってくれる美しい桃色の梅型羊羹は今でも夢に出てきます。
我が家の今年の「お年取」は宇部流、
フグちりとフグの付け焼きにしました。
大つごもりの除夜の心地よさに、
めったに飲まない日本酒がとてもおいしく感じられました。