第九を楽しんで

 今日はいくらか気温が緩んだようです。
と云いましても、今朝の温度計は2℃を示しておりましたけれど。
今年も2日を余すばかりになりました。
掃除嫌いの私も、さすがにこれだけ押しつまると少々は働いて、
日毎に家の中はこざっぱりとしてきました。
こんなに気分が良いのですから、
日頃から心掛ければよいものをと自分でもつくづく思います。
 年賀状も昨日出し終え、
お正月メニューに沿った食料の買い物も大方済ませました。
あとは、30日の買い物の仕上げと、31日に息子達とする料理、
それにもう一つ、外階段の水洗い。
これは、明日私が買い物の間に息子たちがしてくれるそうです。


 これで、今日は友人と第九を聴きに行く時間が出来ました。
例年のことながら、今の時期のコンサートホールは
どこもかしこも第九、第九。
こんな現象日本だけとよく言われますけれど、
私もご多分に漏れず、暮は第九が聴きたくなる一人です。
 今年はレニングラード国立歌劇場管弦楽団を選びました。
はじめて聴いた印象は、
手馴れているけれど、足並みが揃わない、
ちょっと雑かな、が正直なところです。
でも第九は、やはり楽しめます。
何よりもお目当ての「歓喜の歌」のコーラスが
素晴らしいハーモニーでした。
演奏はThe Metropolitan Chorus of Tokyo。
 前から4列目、真ん中の席でしたから、
ソリストの様子が目の当たり、
最初に歌い出すバリトンのニコライ・コピロフの緊張ぶりも伝わりました。
テノールのドミトリー・カルポフは、急な代替だったようですが、
張りのある通りの良い声でした。
ソプラノのソリストは、
クリスマスコンサートではアヴェ・マリアを歌った
マリーナ・トレグボヴィッチ。
声にゆとりと透明感がありました。
メゾ・ソプラノのソフィア・ファインベルグはあまりにも美しい
その容姿に只々見惚れておりました。


 昼下がりのコンサートでしたから、あれから5時間経ちましたけれど、
私の心は、あの力強い響きの中に、今も漂っています。