花冷え

 5月並みの気温になった昨日は、
桜の開花が勢いよく進んだようです。
一転して今日は季節を遡って、3月の陽気。
桜はさぞや戸惑っていることでしょう。
でも先急がずに、今日はちょっと一服して、
花の盛りをなるべく長く保ってくださいな。


 働き易い気温、それに夕刻から雨と聞けば、
花植えにこれ以上のチャンスはありません。
午前中に来客があって、ちょっと出遅れましたけれど、
午後一番に宿根草の苗を買い込んで来て、
花壇にせっせと植え込みました。
宿根草の育ち方は、とてもまちまちです。
寒い内から顔を出して、2月から花をつけるもの、
蕾をつけはじめたもの、蘇ったばかりのもの、
未だ土の中で眠っているもの、
うっかり土を起すと、出たばかりの芽を痛めたりもしてしまいます。
気を付けながら穴を掘り、次々に彩りを見ながら配置してみます。
雨が来ると知っていても、水遣りをしっかりしておきました。
昨日の夕方のことです。


 今朝カーテンを開けると、花達が元気です。
昨夜の雨の滴がまだ花にも葉にも宿ったままでした。
陽が上がるのを待って写真を撮りました。

まだ植えたての落ち着かない表情ながら、
先の賑わいが読めて、今朝はちょっぴり良い気分です。
先日母が来てくれた時に、
食堂に入ると直ぐに「お花を見せてね」と言って、
硝子戸越しに庭を眺めていました。
その時は、花がパラパラとしか無くて、
とっても残念な思いをしたのです。
次には、「まあきれいね」の一言を
母の口から引き出したいものです。