雛祭りも過ぎて

今日も陽射しやわらかな朝の始まりです。
名残りを惜しみながら、雛人形を箱にしまいました。
一年お別れとしまう時は思いますけれど、
それがまたすぐに巡って来る、というのが最近の実感、
時間の流れが、ものすごく速くなっているのです。
年明けからだってもう二か月、
お重を片付けたのはつい昨日のことのようなのに。
こんな風に時間が走って逃げて、あっという間に一年が廻ります。
「言うてみても仕方ないことじゃけど」、
夫の母のやさしいイントネーションの言の葉が、耳もとに聴こえます。
「年を取れば分かりますいね」これも姑の口癖でした。
時は留まることを知らず、そして廻って廻って私の番、
悲観しているのではありません、そこはかとない感慨があるのです。


お雛様の次は春の飾り、
ポーセリンのペア人形にティ―セット、そして春の花を飾ってみました。

本ものの春をたぐり寄せたくて。
勢い付いて、今日はよく働きました。
溜まっていて冬物の整理、
雛人形の収納に伴って、押し入れや大きな段ボールの中身の整理、
天井裏の季節飾りの整理、
階段を上がったり下りたり、
膝はガクガクですけれど、気分はいたって爽快です。

3月5日記す