心地良い秋の夕べに

 昨夕は、白寿ホールでのコンサートに出かけました。
会場に近い友人Iさんの家で夕食をご馳走になった後、
心地良いそよ風に触れながら少し歩きました。
さすがに会場まではちょっと距離があって、
結局車を拾いましたけれど。

ベートーヴェン
ピアノとヴァイオリンの為のソナタ6番〜10番を中心に」と
銘打った、
「土屋律子コンサートシリーズ」の第一回目です。
 初回の昨夜は、
ベートーヴェンのピアノとヴァイオリンの為のソナタ
モーツアルトソナタ
メンデルスゾーンのピアノ3重奏など
全5曲から成るプログラムでした。
2番目に演奏されたベートーヴェン
「ピアノとチェロのためのヘンデルの主題による12の変奏曲ト長調」、
耳に馴染みのあるメロディーもさることながら、
倉田澄子さんのチェロのなんと澄んで、温かい音色だったことか、
心に染みました。
そして3曲目、
ベートーヴェン:「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第6番」
の演奏の清々しさ、
久合田緑さんのヴァイオリンの凛とした音色と、
限りない繊細さが曲に深い陰影をつけていると感じました。
 今年はメンデルスゾーン生誕200年とのことで
プログラムの最後には、土屋さん、久合田さん、倉田さん、
お3人によるメンデルスゾーン
ピアノ三重奏曲第2番作品66ハ短調」が演奏されました。
個性溢れるお3方がお互いに譲るでもなく、
抜きん出るでもなく調和して紡ぎ出す美しい旋律が
会場のすみずみまでを充たしておりました。

その豊かな音色が今も心の中で響き続けています。