凍てついた朝に

一昨日降り積もった雪が裏庭にまだ凍てついて残っている朝の9時。
思い立って、水漬けの土と、固まった釉薬の手入れをする。
土は発泡スチロールの容器に20個ほど。直ぐ使えるものもあれば、
乾き切ってカチカチのもの、水に浸かってすっかりこなれ、
どろどろ状態のものといろいろ。
信楽の細目に越前を混ぜた土で茶碗を作ろうと水漬けの土を
タオルに掬って包み込む。
こうして1週間陰干しすれば、轆轤びきに手ごろな硬さになるはず。
次に暫く使わない間に、水と釉薬が分離してしまった
「艶黒」釉の攪拌。
薄い手袋をした手で、塊を掴んだり、揉み解したり
かき回したりしているうちに、良い加減のトロトロになった。
土練機も攪拌機も持たない私は、ひたすら手を使う。
裏の寒暖計は5℃。水に入れた手が痺れてくる。
手袋をはずした指先が真っ赤になってかじかんでいた。
手がかじかむ経験なんてすっかり忘れていた。
そういえばあかぎれ、しもやけとも縁がなくなって久しい。
今日の土と釉薬で、2月の茶室用の筒茶碗を作ろうと思う。