空碧い日に

 強い北風が雲を吹き飛ばして、空は抜けるような碧一色。
少し気温も緩んできた様子。
今朝は霜柱も見なかった。
窯に火入れをしてからアップルパイをオーブンに入れる。
息子が挽くコーヒーの香りとアップルパイのシナモンの香りが
キッチンにやさしい空気を作っている。
長閑な日曜日の昼下がり。
朝から土練をして、皿を一枚ひいた。
桜の花びらでも散らそうと思いながら。
それに白磁で鶴首の花入も1つ。
こちらは涼しげな白とブルーの色を配そうかと。
定まった予定も無く、自分のしたいことだけを自分のペースで
出来る、こんな時間がいちばんしあわせ。
そろそろパイが焼き上がりそう。