暖房がつかない

 毎朝5時起きしてテープに沿っての1時間のヨガとストレッチが
私の一日の始まり。
今朝も半分眠りながら降りてきて、居間に入って
一気に目が覚めた。
部屋の空気がひんやりしてる。床暖房の時間設定は確かにして
あって、ライトは点灯しているのに床が冷たい。
慌てて蛇口を捻ってみても出てくるのは水ばかり、一向に温まる
気配もない。少々パニックに陥る。
 24時間待機と書いてある、Tesのメンテナンス会社に
電話をしたのが6時。
工事の人が来てくれたのは10時を少し廻った頃のこと。
 寒さ凌ぎに重ね着をして過ごしてみると、体が寒さに強張らず、
外への出入りも少しも苦にならないことに気がつく。
 故障の原因は、何かの理由(お風呂の栓がきちんと収まっていない、
湯船のフィルターが目詰まりしているなどで、
お湯の流れが通常と異なった)でセンサーが故障と判断して、
全ての機能を停止したのだとか、
(実際にはどうもセンサーの誤作動だったらしい)
後で聞けば、復元の方法もあったのだけれど、
原因が分からない私には手も足も出ない。
機械任せの生活がこんなに簡単に行き詰まることにさえ、
迂闊にも鈍感になっていた。
 ついこの間までは、灯油ストーブにせっせと燃料補給をして
いたのに、その前は炭のコタツが温もりの場所だったのに、
そしてその前には火鉢や囲炉裏だけの生活だってあったのに。
 それにしても、重ね着で凌いだ朝は思いのほか心地良いものだった。
自分の体か温かければ、寒さにたじろがず体がよく動く。
おまけに寒くならないようにと動きも早くなって、
ヨガをした後のような爽快な気分がやってきた。
忘れていた感覚を思い出し、なんだか得をしたような気分に
なっている。