雛祭りにちなんで

 2月も今日まで。
年が明けてあっという間に2ヶ月が走り去った。
雪の多い一ヶ月だったけれど、雨上がりの空を見上げれば、
少し靄って春の気配。
 東京マラソンも無事終ったことだろう。
高校時代の友人が走ったはず。一昨日の電話では肉離れを起こした
右足を気遣っていたけれど。
9倍の応募者があった由。彼女は4年続けての出場なのだから
本当に天晴れ。
きっと今回も完走したことだろう。明日は労いの電話をしてみよう。

 雛祭りが近づいた。
でも今年は雛人形は飾らないことにしようと思っている。
出す時は楽しみだけれど、飾る期間が短すぎて慌しい。
いつまでも出しておくのは幼いときからの習慣で何やら気がとがめ、
気持も焦る。
誰が文句を言うわけでも、誰が困るわけでもないのに。

でも節句に因むものを何か作りたいという気持ちはいつもあって、
今月始めから立鼓の水指作りにかかっていた。
華やいだ紅の鼓をと釉はまた辰砂にして、昨日窯入れ、
今日窯開けをした。


紅がよく発色して釉の流れが裾を思わせる景色になっていた。
3月始めのお茶の会に使いたいと思う。
母はどのような感想を聞かせてくれるだろうか。