きのうは、薄手のコートを悔やむほどの冷たい一日だったのに、
今日は急に春めいて、雛の節句に似つかわしい陽気になった。
庭の小木の桃が数輪綻び始めて、辺りの空気がやわらかい。
自然は本当にさりげなく季節を運んでくれる。
段飾の雛人形は出さなかったけれど、玄関に大内人形を出し、
居間には紙のお雛様。
桜餅で抹茶を一服。これが私の雛祭り。
明日からはまた雨マークの続く天気予報。
今日のうちにやっておきたいのは土作りと釉の手入れなのに
体が思うように動かない。
一日ごとに気温も天気も激変するけれど、
これは季節のせめぎ合いなのだろう。
ヒヤシンスの濃い紫が日差しに艶めいている。