4月を彩る花たち(1) 木の花

 3日間続いた明るい日差しも、
今日は一転して今にも降りそうな空模様。
庭の様子は日ごとに変わっていきます。
萌黄色だった幼い葉は、すっかり青葉に変わり、
葉はのびのびと掌を広げています。

 窯に火を入れて一服してから、
降りだす前にと外へ出ました。
緑一色に見える庭も歩いてみれば
ちゃんと季節の花が顔を見せています。

 フェンス沿いの小さな藤は7分咲き、つつじ、
はなみずき、姫うつぎも彩を競っています。




 
 いっときも留まらない季節の足取りは
花や木の表情をゆたかに変えながら
北へ北へと歩を早めているのでしょう。
訪れる小鳥の数がめっきり減ったのも季節の足取りと
関わりがあるのでしょうか。
この庭の“まてば椎”が古巣の雉鳩の番いが、
何時もと変わらぬのどかな姿を見せています。