続 お茶の会に間に合わせたくて

 おっつけ仕事ではじめた水指作り。
ドライヤーの助けを借りての
乾燥の結果、8日の夜の素焼にこぎつけた。
そして9日の早朝に釉薬をつけて本焼へ。
こんなに慌しい窯入れは始めてのこと。
釉薬は松灰と織部を掛け合わせにする。
時間がうまく捻出できたので、
施釉と焼成はいつも通り念入りにできた。
1230度で7時間じっくりの焼成の後、10日の朝まで
ゆっくりと温度をかけて下げる。
今朝は5時前に目覚めた。いよいよ窯開け。
開けた途端に失敗と分かる。
織部釉が一気に下まで流れている。

掛けたのは、ほぼ上半分、

4分の3くらいまで流れるのではとの思惑は
ものの見事に外れた。

敗因は、新しい所から仕入れたばかりの織部釉を、
使い慣れた釉薬だからと見くびって、
試し焼きをせずに使ったこと。
時間と手間を省けば必ずしっぺ返しが来るのを
よくよく知っていながら
また同じ轍を踏んでしまった。
おっつけ仕事はやっぱりうまくはいかない。


さて今日はこれから学校。「イギリスの謎」に耳を傾けて、
この落ち込んだ気持を一掃してこよう。