6月のお茶を楽しむ会

 梅雨前の貴重な日差しが朝から惜しみなく
青葉を照らしています。
紫陽花の色付きにはまだ間があるようですけれど、
知川庵の庭の茶花は今を盛りと咲き競っています。
 お茶の会は10時から。
社中の皆さんは茶室の入り口でご挨拶の後、
必ず庭を眺めるのがならいのようです。
それぞれのお庭の茶花の今が話題になるのもいつものこと。
今日の茶室は涼やかにそして少し華やいで。

床は

掛け軸:鵜飼、花入:鮎篭。
 
花は7種生けこみました。
鉄線、京鹿の子、泡盛草、蛍袋、白糸蛍袋、河原撫子、露草と。
勿論全部茶庭からの贈りものです。

棚は瓢棚、水指:青磁鮟鱇型

今日のためにと作った紫陽花色の建水と蓋置も
添えました。

主菓子:杜若

二の菓子:鮎

 お湯は頃合良く温度を保ちながら、部屋は風を入れて爽やか、
やきものの話、お菓子の話、茶花の話、旅や山登りの話、
私事の話は全く無しの気持ちよさ。
心をさっぱりとさせてくれるお茶の会でした。
やはり母のもてなしの心がなせる業なのでしょうか。