父の命日

 7年前の今日、父は93歳の生涯を閉じました。
元気ならば、今年で100歳だったのだと、
考えも詮無いことをやはり考えてしまいます。
間もなく父と同じ年齢を迎える母は、
いろいろなことを全て越えてしまったように
痛い所も無く、何でもおいしいのよと声も顔色も明るく、
生き生きとした表情を見せてくれています。

庭の紫陽花と瑠璃菊を摘んで仏前へと用意をします。

9時までに行けば、母の朝食に間に合うのではと、
昨夜から用意しておいたパンを今朝7時に焼き上げ、
家の分もと、これも昨日から2つ作り、
冷蔵庫で冷やしておいたブラマンジェも持ちました。
これは母から伝授されたレシピで作ります。
車で10分、母は私の到着を待っていてくれました。
いつもはロールパンが好みの母が
持参の食パンを「何ておいしいのかしら」と
本当においしそうに食べてくれました。
父に花を供えて、
父がいつも祈っていたように、
「家族の安穏を守ってほしい」と願いました。
朝は時雨でしたけれど、
8時頃から日差しが出て、風も爽やかです。
父が旅立った日もそうでした。

父の存在を傍らに感じて過ごす日々です。