非日常の夏の日々

 時期はその都度変わりますが、年に2回娘の家族が帰国します。
前回は3月、そして今回はheat waveに晒される夏の最中と
なりました。

彼らが着くやいなや、日頃は静かな我が家の空気はガラリと
変ります。
時差が13時間と丁度夜昼のひっくり返ったボストンからやって来る
彼等は、1週間くらいは眠気との戦いから逃れられません。
3歳の幼子は自国の時間に合わせて、昼はよく寝て、
夜は活動のパターン。
それも久しぶりの私と遊びたがります。
おとなしく本を読んだり、ビデオを観たりよりも、
とにかく身体を動かすのが大好きな彼と真夜中に遊ぶ羽目に
なりました。
「You are a pitcher], 「I am a batter」と
彼の指示通りに私はボール投げ。
彼の打つ玉は右に左にと飛んで、ガラス戸が大きな音を立てます。
次はガラガラガラとレゴのバケツをひっくり返して
消防車や救急車作り。
その次はプレイドーでのクッキング。そしてラッパで行進です。
それが2晩続いた後は、私の頭は徹夜明けのような状態となり、
みんなとお茶を飲みながらも居眠りが出てきてしまう有様。

娘とその夫のJohnは、行きたい所、やりたい事、買いたいものが
山ほどで、時差を抱えながらも連日時間を惜しんで精力的に
動き回っています。
それは温泉だったり、夏祭りだったり、ヨドバシだったり、
デパ地下だったり、馴染みのお寿司屋さんだったり、
どこもかしこも人、人、人、それに猛烈なこの暑さも
ものともせずといった感じです。
日本良いとこ、大好きなとこが表情にも行動にも出ています。
何でもおいしく、人は親切、丁寧、礼儀正しく(?)、
どこも清潔(?)、景色はきれい、
良い所だけを見てくれているらしいのはうれしいのですけれど。

目一杯活動して、Johnは一足先に仕事に戻っていきました。
帰宅しての電話からは
アメリカ人の態度の横柄さや雑さが目に付いてならない、
日本は本当に心地良かった、すぐに戻りたい気分だ」
と自分の国でもないのに、ホームシックにでも罹って
いるような様子が伝わってきました。