猛暑を乗り越えた後に

 記録破りの猛暑を、具合の悪い身で何とか凌いできた
ビーグル犬のビーちゃんが9月9日に永久の眠りに就きました。
母と弟の家族の一員として生きた、14年と1ヶ月の生涯でした。
一人っ子のF君が6歳の時に家族になり、
彼が20歳になるまで兄妹のように共に成長してきたのです。
F君の嘆きに慰めの言葉もありません。
眠るように静かな最後だったと聞いています。
 私の孫のNoahが日本に来て、
一番最初に会いに行きたいのもビーちゃんでした。
物言わぬ動物は勘が鋭く、相手の気持を察して慰めたり、
励ましたり出来る天才です。
幼な心をしっかりと掴んでいたビーちゃんの旅立ちを、
私はNoahにまだ伝えることが出来ません。

 今朝お参りに行きました。
百合と小菊、トルコキキョウにカーネーション
白い花束を抱えて。
「よく頑張ったわね。もう楽をしていいのよ。
ノアと遊んでくれてどうもありがとう」
とお骨の入った壺と写真に話しかけました。
壺は美しい白銀の布に包まれて、
小さな動物たちの置物に囲まれていました。

別れはいつも本当に寂しいものです。
母も弟も義妹も沈みがちでした。
小さな体で、大きな存在だったのですね。
沢山の温もりを遺していってくれました。