秋の展覧会幕開け

 7月以来久しぶりに、今日は最高気温が30度を割りました。
歩いていても汗を拭きふきという状態から開放されて、
混んだ電車に乗るのも苦になりませんでした。
 2ヶ月近く遠ざかっていた展覧会を友人と梯子してきました。
一つはオータニ美術館で友永詔三さんの「木彫の乙女たち」展。
無駄を省き、単純化されてすっきりと手足を伸ばした女性像たちは
天使のように無邪気に見えました。
あまりに可憐で美しい小さな少女像を
部屋に置いてみたい思いに駆られました。

 イタリアンのランチをゆっくりと楽しんだ後は
今度はサントリー美術館へ。
実に170点を越える精巧、華麗な磁器が展示される「鍋島」展です。
17世紀から18世紀江戸時代を中心に、
14代今泉今右衛門に至るまでの
目の覚めるように豪華で贅沢な展覧会でした。
デザインの斬新さ、筆捌きの鋭さと繊細さ、
色彩の組み合わせの巧みさ、唯々見惚れるばかりでした。
 暫く間が空いて、空腹だったところに
あまりに沢山の見応えのあるものを一度に見て、
少し消化不良を起こしてしまったような感覚です。
持ち帰った図鑑を時間を掛けて見返して
もう一度ゆっくりと味わってみたいと思っているところです。