Indian Summerの土曜日に

 5時半、カーテンを開けると、今日も上天気の兆しです。
最近はヨガをする時間が少し短くなっています。
ヨガを手短に済ませて、庭で深呼吸する方がずっと心地良いからです。
庭の花達を見て歩いた後、
いつも通りに、8種の野菜サラダと
スモークド・サーモンのサンドウイッチの
朝食を、息子とゆっくりとりました。
さて7時。
娘への誕生プレゼントの荷作りを始めます。
日本製の冬物衣類、ノアへの日本の絵本、
土居健郎さんの本、ヨガのポーズの本、
子供用歯磨き粉、パウンドケーキを作る道具、
レトルトの牛丼、塩煎餅、どら焼・・・
要するに日本にしかないものが娘への最良の贈り物になります。
 日本郵便に電話して、荷物のピックを依頼します。
以前は2週間は覚悟した海外への荷物の輸送が嘘のように
速く、安心かつ楽になりました。
大きな荷物を郵便局の窓口までエッチラオッチラ
運び込むことももうしません。
集荷して貰って、EMSで送り出せば、アメリ東海岸でさえ
3〜4日で着いてしまいます。
荷物がどの辺にあるかのトレースも出来、
わずかな保険を掛けるだけで、悔いも少なくて済みます。
 次に始めたのは、明日の朝食用のパン作り。
全粒粉と強力粉半々の。
練って、叩いて、発酵させて、休ませて、また発酵させてと
かなり時間を要します。
パンをねかせている間に、並行して窯に火入れをしました。
10日間乾燥した壺を窯に入れ、800度の温度設定をします。
5時間ほど掛けての素焼です。

 お昼を挟んで、年金機構からの書類の正否を調べ始めます。
夫の45年に亘る給与明細を眺めながら、
あらためて「ご苦労様でした」と呟きました。
夫と会話するような気持で2時間半ほど丁寧に数字を追いました。
 ほっとしたところで、息子にお茶の声を掛けます。
練り切りを添えて抹茶を一服。胃も心も潤いました。

 夕食の仕度を始める頃にはパンも壺も焼きあがりました。
程よい気温と陽射しを保った土曜日は、
何をするにも心地良い、
ふっくらとした恵みの一日でした。