師走とは名ばかりの

 「寒くなる」「寒くなる」との予報が続きながら、
まだ暖かい日が続いています。
12月に入って直ぐ、2日から3日にかけての天気は大荒れ。
強い南風に気温はうなぎ上りに24度まで。
雨も伴って、楓の照り葉はひとたまりもなく、
大方は振り落とされました。
 4日は朝から落ち葉かき。
30リットル入りのゴミ袋が二ついっぱいになりました。
道の葉は何処へでも飛んでいってしまいますから、
致し方なく片付けましたけれど、
庭の紅葉は芝の上にこんもりと温もりを描いて
掃くのはとても惜しいのです。
「もうしばらくはこのままで」と思います。
小鳥がたくさんやって来て、何かを啄ばんでいます。
風もないのに残り葉がはらはらと舞っています。

 師走の喧騒をよそに、のんびりした一日は
急かれることもなくやきものに明けて、暮れました。
 朝一番、7時に窯の火入。
焼くものは、あじさい釉を掛けた壺と、
黄瀬戸と織部を掛け合わせた鉢です。
手が空いたところで、大量の土を水から上げて、
布に包んで陰干しに。
固まり始めた辰砂、志野、萩、唐津、飴釉を
丁寧に溶いて直ぐ使える状態にも出来ました。
 昨日焼き上げた来年の干支の兎、

2日に出来上がったクリスマスツリーと

ベル、

この3種の香合を、ホームページにアップしました。
 思い通りに仕事が捗れば、気分は上々です。
明日から暫くは土をいじれませんけれど、
週末には家族の為のマグカップをたくさん作るつもりです。
 掃除道具が昨今よく売れているとの話はよそ事に、
暇さえあれば土いじりにいそしむ師走の日々です。