オクトパスの定例会

 暖かい師走の日々が続いていましたけれど、
今日始めて東京地方では最高気温が15℃を割ったとか、
ようやく平年並みということのようです。

 久しぶりに厚手のコートを羽織ってオクトパスの会に
出向きました。 
オクトパスはご存知の通り、蛸。
夫とお仲間が学生時代に作ったダブルカルテットの
コーラスグループの名前です。
大学の合唱団を飛び出した、志を同じくする8人は、
僻地の小学生や更正に励む施設の少年達、
ハンセン病に苦しむ方々を訪問しコーラスを聴いていただく活動に
青春を傾けていた時期を共有しています。
指揮者、編曲者であり音楽評論家としても多大な功績を
残された福永陽一郎先生のご指導を得るという幸運に恵まれて、
オクトパスは花開き、その活動は急速に内容の濃いものになって
行ったようです。
実際に活動した期間は3年にも満たないのに、
それから半世紀を経た今でもその友情は大切に保たれています。
何よりも、労を惜しまずお世話を続けてくださるY.Y.さんの
ご尽力が絶大です。
毎年秋の1夕に行われる定例会は、夕食を共にしながらの
3時間あまりのお集まりですが、
そこからの温もりと安らぎのおみやげで心をいっぱいにして、
帰路に着くのが常です。
8人の内、Y.K.さんが2002年に、夫が2005年に旅立ち、
闘病中のTOさん、
郷里に戻られ、その地での活動に精を出すTAさんが欠席で、
今年はオクトパスの足は4本でしたが、
途中からメンバーになったオクト夫人達が元気で、
残りの足を補って盛会でした。
一年はあっという間に巡ります。
「来年も元気で会いましょう」が合言葉のオクトのメンバーは、
9時近い師走の街の中に三々五々散って行きました。