冬休み

 週2回出席している母校の公開講座
冬休みに入りました。
早速友人と展覧会とコンサートの梯子です。
 先ずはブリヂストン美術館での「セーヌの流れに沿って」、
副題は「印象派と日本人画家の旅」を観ました。
印象派の絵画展となれば、いつも会場は人で埋まるのに
今回は、各部屋に数人といった思いがけない鑑賞環境の良さ。
年末、ウイークディの夕方がさいわいしたのかもしれません。
出品作品の濃さに圧倒されました。
モネ、セザンヌユトリロルノワール、コロー、マネ、
シスレーピサロ梅原龍三郎、有島生馬、藤田嗣治・・・
名前の知れた印象派画家の大作が並びます。
最初の部屋の最初の画が大好きなシスレーです。
サン・マメスの風景です。
水と空、その豊かさ、温かさ、ピンクがかったやわらかい空の
美しさに魅入られて動けなくなりました。
柵もなく、顔を近づけて、何時まででも眺めていられます。
何と云う贅沢。
ピサロ:ブージヴァルのセーヌ川、ゆったりとした流れ、
広びろとした空、静まる並木道、言葉もなく見つめます。
シスレー4点、ピサロ3点を眺めて1時間が過ぎました。
後はもう駆け足。ここにはもう一度こなくてはなりません。
立ち去り難い思いでしたが、次が控えています。
 タイ料理で夕食を済ませて、オペラシティホールへと向かいます。
ブラームス交響曲第一番とピアノ協奏曲第一番の
贅沢な組み合わせ。
指揮者は宮本文昭、東京シティフィルの演奏です。
あまたある交響曲の中でも最も好きなブラームスの一番、
宮本さんの全身でブラームスを表現する
ダイナミックな指揮ぶりに演奏者が応えて、
息の合った、力強い演奏を聴かせてくれました。
心はしあわせな思いでいっぱいです。
 シスレーブラームス
抱えきれないほどの贅沢なクリスマスプレゼントを、
一度に手にした思いでした。
その興奮がまだ続いています。