成人の日に

 雲の無い蒼空から
冷たい北風が吹き降ろす成人の日です。
 今朝6時の外の気温は零下2℃。
新聞を持つ手が、かじかみました。
 昨日訪れた早朝の霊園では
清めの水が、撒くと瞬時に凍ってしまい、
石段の上でのお参りが叶いませんでした。

 カラカラ天気が続き、花壇の花が気がかりです。
水を与え過ぎると凍ってしまいますから、
如雨露で加減しながら水遣りしています。
雨を待って空を見上げる朝が続いています。


 短歌作りを再開して十ヶ月が過ぎました。
本部が水戸と遠いこともあって、
そこまで出向いたことは数えるほど、
あとは、もっぱらメールを介しての歌作りです。
 でも今日は、東京近郊の会員新年会へのお誘いを受けて、
新宿の和食のお店に出向きました。
年齢もバックグラウンドも多様な30名ほどのメンバーが
集いました。殆どの方とは初顔合わせ。
でも司会の方の巧みな進行と、
親睦に重きが置かれた新年会ということで、
会は和気藹々、新米の私も
居心地悪い思いもせずにとけこめました。
 会の始めに、持ち寄った歌の講評はありましたものの
お酒と料理が廻ってからは歌の話は影をひそめ、
自己紹介から話の輪が広がって、
和やかな内に、3時間ほどの会はお開きとなりました。


 夕暮れ時の新宿駅周辺は、
着飾った若者たちで溢れておりました。
成人式の日の男性は、
完全に介添え、引き立て役なのですね。
 振り袖にも流行があるのでしょうか。
黒、白、赤など単色の地に、すっきりした絵柄の、
全体に垢抜けした姿が多いことに好感を持ちました。
 すらっとした姿にしゃきっとした着こなし、
美しいうなじを見せる、はたちのお嬢さんたちは、
女神のように輝いて見えました。
二十歳の春を祝った若者達のしあわせな未来を祈りました。


 冷たい風にこわばっていた体が
帰路の電車の中ではすっかりやわらいでおりました。
目と心と口に栄養が行き届いたせいなのかもしれません。