小正月(女正月)

 幼い頃の年末年始を思い出せば、
暮からの大掃除や迎春準備、年明けの来客接待に
大童だった母の姿が浮かびます。

 私が家庭を持った頃、
夫の母の松の内は、きちんとした着物姿で、来客に備える日々でした。
 暮は家族を指揮してきびきびと働き、年明けは連日のおもてなし、
しゃきしゃきっとした姑の動きに、ただ見惚れていた記憶があります。
多忙な年末年始を過ごした女性達に対する
「ごくろうさま」の感謝とご褒美が、
女正月という形になったのでしょう。


 今日はその女正月の日です。
二十数年前に仲人をしたご縁から
ずっと良いお付き合いが続いているKさん、Yさんを
たまたま昼食にお招びしてありました。
お会いする機会はめったに無いのですけれど、
いつもこまやかな心遣いを見せてくださるお二人へのお礼と、
ご主人のご両親と同居のKさんの多忙な越年、
年末、年始を郷里広島で過ごしたYさんお二人の慰労もかねて。
 若い方ですから、
フレンチが良いかとロオジエにしたのは正解だったようです。
 紅白のワインに美しい飾りつけ、細やかなサービス、
気分よく食欲も会話も弾んで
若い二人には骨休めの、私には若さのお裾分けで元気付けの
機会になったようです。
 ここは3月で休業、再開は2013年とのこと、良いタイミングでした。


家路を急ぐ二人と4丁目の角で別れ、私は近くのキッズショップへ。
雪国のノアに、アンパンマンのスノーブーツを買いました。