如月

 月日の流れが年々速くなっているような気がします。
年齢のせいかと思いきや、若い方からも
「なんだかあっという間に時間が過ぎて・・」という言葉が聞かれて、
「そうなの?」と驚きます。
世の中が慌ただしくなりすぎて、
人々から時をじっくり見つめるゆとりを奪ってしまったのでしょうか。
 今日から2月入り。
申し合わせたように、最高気温が突然5度ほど上がるそうです。
朝の空気も穏やかで、気分が上向きました。

 2月の呼び名如月は、(インターネット情報によれば)、
絹更月、衣更月、気更来とも綴るとあります。
寒さが残るこの季節は、絹、衣(きぬ)を更に着る月であるから
絹更着、衣更着(きさらぎ)。
陽気が更に来るから気更来(きさらぎ)という説明がありました。
更にさらに、「梅見月(むめみつき)、木目月(このめつき)等の
別名もある」そうです。納得です。
こうしたいわれを知る度に、「日本語はすごいなあ」と
感動してしまいます。
 梅見月ではありますけれど、
我が家の紅梅はまだつぼみがほの紅い程度、

先月から咲いていた早咲き、紅、白梅はもう散ってしまい
ちょっと写真のタイミングが合いません。


 今日はこれから花屋さんに春の花を仕入れに行きます。
花壇のガーデンシクラメンやパンジーが、
寒さと水枯れで大分傷んでしまいましたから、植え替えです。
傷んだ花は裏の治療室に入院となります。
土はごわごわして、霜柱が何回も立っては解けた形跡があります。
これでは冬用改良植物はたまりません。
寒さの中でも元気を保ったのは、
外で鍛え上げられている冬の野草たち、
節分草、野スミレ、たんぽぽなど。
花は未だですけれど、葉は青々として、
すっくりと立っています。
やっぱり風の子は逞しく、清々しいですね。


 センター試験が終わって、入試シーズンも本番です。
私の母校でもこれから一か月に亘っての長い試験期間です。
今の受験生は羨ましいと思います。
昔のように一校一発勝負ということは殆どなくて、
センター試験を加味した方式、
学校独自の問題による方式、
それを組み合わせた方式といった具合に
いくつかの試験方法の選択が出来る上に、
同日に時間をずらして2学科併願も可能という所もあります。
おまけに本校以外の何か所かでの受験も可能です。
受験生さま様なのですね。
それでも彼等にとっては重苦しい季節であることに変わりは
ないのでしょうけれど。


 まだまだ揺れ戻しはあるとしても、
季節が、確かに動き始めている気配は伝わってきます。
明るさを増した陽射しにも、
チューリップやクロッカスの緑が5㎝にも伸びている様子にも。
脂肪が蓄積した体をせっせと動かして、
身軽に春を迎えたいものです。