雛まつり

 雨が上がって明るい日差しが訪れました。
しかし寒いです。
今朝の気温は1℃、最高気温でさえも7℃。
真冬に逆戻りです。
三寒四温がこの時期の気候とはいえ
雛まつりの日に冬になるとは。


 でもお雛さまの入った長持ちを開け、
中に納まる箱に「人形」「お道具」「御簾」「ぼんぼり」
などの文字を見い出せば、心はやはり春めきます。
段を仕組むエネルギーが足りなくて、
今年は内裏雛だけ飾りました。

他の人形と道具は、和室いっぱいに広げて
虫干しです。
部屋の中には懐かしい匂いが立ち込めています。
父のふるさと信州の家のお蔵の匂いでしょうか。
戦争中、長い間その中で眠っていたそうですから。


障子越しの陽射しの明るさに
春はやっぱりもう直ぐと思いながら、
桃と菜の花を生けました。


お昼はちらし寿司と蛤のお吸い物、お白酒は無し。
一人だけの雛まつりです。