卯月

 弥生の日々は悲しみの内に過ぎていきました。
そして卯月。
日差しは明るさを増し、春の足音が大きくなってきました。
けれど、
被災された方々に春が来るのはいつのことなのでしょうか。
お座なりのことなど何も言えない厳しい状況の中で、
皆さんはひたすら耐えていらっしゃいます。
皆さんの表情には諦観のような静かさがあります。
現場で黙々と活動なさる方々は、
政府や東電の右往左往とは関わりなく、
ひたすら真摯に働いていらっしゃいます。
こうべを垂れ、手を合わせる日々です。
私に出来ることなど無にひとしい。
自分を節し、律すること、ささやかな寄付、
不平をいわないこと、
そして心をいつも彼方において、心からの声援を送り続けること、
たったそれだけなのです。何もできない虚しさが心をよぎります


遅れていた桜だよりも聞かれます。
新学期、新就職、年度替わり、
灌仏会(仏生会降誕会)、イースター(復活祭)・・・
仏や神の支えの中で。
心を新たに次への一歩を踏み出す時なのですね。

灌仏会は4月8日。

今年のイースターは4月24日(日)の由。
今日玄関やショーケースに、野ウサギや玉子、ひよこ
などを飾りました。

3月にボストンに行ったとき
求めてきたニューフェイスも何点かあります。


花壇の花も盛り上がるように元気です。


美しいものの全てを、彼方に旅立たれた方々に供え、
心からの祈りを捧げたいと思います。