新学期

 電車をおりて、パーキングに向かい始めたとき、
「せんせ」と後ろから声がかかりました。
振り返れば、見上げるほど長身の青年が微笑んでいます。
 暫く顔を見つめていると、ほっそりした少年の顔にと
繋がりました。
受験間近の中学生、母親との意志の疎通がうまくいかないと
学校選定に悩んでいたF君です。
親御さんと彼との連絡係をしたこともありました。
念願の高校入学を果たして、
今は製薬会社に勤める2児の父とのこと、
その後の20年の歩みは順調だったようです。
子供の成長は瞬く間。
昔のことが心を過ぎって、ちょっと感傷的になりました。
桜吹雪が舞う玉川学園の駅前での出来事です。


昨日から地震が続いて、今朝も家がゆっくりゆらりゆらり
揺れました。何回も地震警報が出て、
出かけたくない気分が募りました。
千葉ー銚子間は運休でした。地震の影響です。
私の足には響きませんけれど、
苦労された方は多かったことでしょう。
小田急も間引き運転。
でも気持に強いて出てくれば、やっぱり気分はしゃんとします。

今日は私の新学期。
学校通いの魅力は、
学びの場に身を置くことで、錆び付いた頭が
いくらかでも活性化するのではとの淡い期待と
若さ溢れる環境で、彼等からのエネルギーが
少しでも伝染するのではとの淡い期待、
この2つに尽きます。
「学ぶことに喜びを感じるから」と
言えないところが残念ですが、
週2回、学生気分に戻ります。