春は急ぎ足

 いままでためらっていた花達が一斉に花開き、
季節を一つにしたような花の競演となりました。
雪国の春のように。
いつもは、桜の後に控えていた海棠が、もう盛りです。

シャクナゲも、椿たちも。


そして宿根草も。
  

   

   


今日は久しぶりに、本当にひさしぶりに
コンサートに行きました。友人と2人で。
この一か月、予定していたコンサートが3つキャンセルに
なりましたから。
鎮魂、自粛、計画停電、余震、
理由は様々です。
誰も不平は言いません。言える道理がありません。
でも人が少ない新宿の街を見ながら考えます。
復興にはお金が要ります。緊急援助や義捐金では
とても賄いきれない膨大なお金が。
お金や物が流れなければ経済は沈んだまま、
復興資金の生まれようもありません。
北国の方々に思いを馳せることと、私たちが活動を再開することとは
相反する行為ではないと思います。
声援と共に実質的で充分な援助が送れる、
元気な日本を取り戻さねばと、
寂しい街を見ながら思いました。
我慢することは厭いません。
けれど、それはじっと静かにしている事ではなさそうです。
今、私にできること。
今までと同じように、普通に生活すること。
買いしめも買い控えもしないで。
節電と節約は心掛けます。
そして月に一度は、義捐金を送り続けること。
たったそのくらいのことしか出来ませんけれど。


パイプオルガンの音色が、いつにもまして心深く響きました。
バッハの「来たれ、、創り主にして聖霊なる神よ」
言葉は要りません。ただ祈りました。


春風が強く、空がくぐもった一日でした。