北国を訪れた桜に

今春の東京では、
桜は俄かに咲いて、あっという間に北に去っていきました。
被災地の皆さんの許へと急いでいたのでしょう。
「さくらはやさしいですね」、
「やっぱりきれいですね。ほっとしました」
と目元を拭っていらっしゃる方々を見ました。
つらい春に、楽しかった春を重ねて、
耐えていらっしゃる皆さんを思います。
雪が降っていた季節からさくらの季節へ、
もうあれから40日が過ぎたのですね。


北国を訪れたさくら達よ
少しでも長くその地にとどまって、薄れることのない悲しみの心を
そっとやさしく撫でてあげてください。
そして来春への期待の種を皆さんの心の中に
蒔いてあげてほしいのです。
お願いしますね。


この2か月間、ほとんどかかりきりだった夫の七回忌の記念誌。
65名の執筆者の70稿を越えるメッセージを編集していました。
写真も沢山入れました。
編集作業の中で、次男の協力は絶大でした。
その原稿が、ようやく形を整えて、
今日の午後、入稿の運びになりました。
あゝ済んだ。
大きな安堵感と虚脱感。
これから初校が来るまでは、たっぷり時間があります。


時間が出来たら、一番したかったこと、
それは洗車。
つもりに積もった埃をきれいさっぱり流しました。
そして食料の買い出しに。桜餅と柏餅も買いました。
電気屋ではDVD‐R(使い切っていました)、
パソコンのマイク(壊れてました)、
プリンターのインク(ピンクとブルーが切れていました)。
その後は、たっぷりのお昼寝。
睡眠不足と疲れが一気に吹き飛び、
元気になって下りた、リビング、ダインング。
アルバムも日記帳も
半紙も筆も便箋も出しっぱなし。
それに3台のパソコン。
床には埃が目立ちます。
今日は目を瞑って、
明日から当たり前の生活に戻ります。


気が付けば、庭のつつじがもう見頃です。